No Bike, No Life

2023/08/18更新

🏍荷物の積みかた

 リターンして初めて乗ったのはピアジオの3輪スクーターでした。スクーターの積載能力ってスゴくて、車体のトランクスペース+ジビの45lボックスも付けてたから、フルートにタキシード、自分用のAERアンプにその他ケーブル、小物モロモロ、全部積んでオシゴト行けました。その後ネイキッドのバイクになりましたが、これはAERとガーメントバッグ両方は無理だなぁ… 

 いまもナナハンにはリアボックス付けていますが、カブはいろいろ試した結果、放り込んでOKのカゴがベストかと思っています。速度遅いから。高速とかを走るバイクは荷物はちゃんと蓋がしまるボックスに入れるか、タンデムシートに念入りに括り付けないと風圧で飛ばしかねないですが。

 で、リトルカブにはプラスチックのバスケットを付けてたんですが、酷使と紫外線の影響で崩壊しそうな雰囲気になってきたので、こんどはカブらしくちーとレトロ感を強調してみっか、とボテ箱探してみました。骨董のくくりなんで結構いいお値段ですね…



 こんどはどんくらい保ってくれるかなぁ… 





🏍見たほうへ曲がるわけ

 だいぶ前にアげた、「なぜバイクは見たほうへ曲がる(と言われる)のか?」について、自分なりにオトシマエつけたのでご報告(笑)します。

 ええっと、「望む望まざるとにかかわらず」と申しますが、それによって違うようです。「望む」ばあいは… バイク、意識して目線を遠くに置かないとどうしても近くの路面ばかり見る傾向になる。で、コーナーの至近しか見ていないとコーナー全体、それにコーナー抜けた後の状況に目が行かない。コーナー全体のイメージを掴むことで、そのコーナリングに必要な身体のバランスが意識・無意識に整うんじゃないかと。ブラインドコーナーはペースダウンする必要があるのは危険性予知ができないのと、このことからもあるんじゃと思います。

 「望まざる」ばあいってのは、コーナーに侵入してから「やべ、オーバースピードだった」ってなって、突進する先のガードレールから目を離せずにそのまま突っ込む、ってやつですね。これはガードレールに突っ込むイメージから身体が緊張して堅くなり、そもそもコーナリング出来る身体のバランスじゃなくなるからだと思います。ヒドい場合はアタマカラダがパニくって固まってるかも。


 今となっては「目ヂカラ」とかではなくて、ちゃんとリクツが伴うんだと解りますが、ケッコー悩んだからねぇ。ベテラン諸氏からすれば「何をいまさらそんなことを」かもだけど。でもあちこちに「見たほうに曲がる」とは書かれているけど、それが何故かまでは書いてなかったよなぁ… (ボクは見つけられなかっただけか?)





🏍カブ旅

 このところ、「50ccのリトルカブでどこまでオシゴトに行けるか」にチャレンジしています(笑)。デカいアンプなどの機材やタキシードなどの大物衣装がいらないとき、といくつかの条件はありますが、将来的にはカブで全国行脚してまわりたい、と思っているのでその小手調べに。


 いろいろ気が付きましたが、まずは「入り時間が朝の通勤時間帯だとクルマやデカいバイクより速い」。その理由は、個人的にはすり抜け走行の範疇ではない「渋滞中のクルマの横を通って前に出る」から。大きなバイクだと遠慮してるんで。

 昨日は昭島市民会館に行きました。毎年恒例、毎年この時期に呼んでくださる昭島の幼稚園のオシゴトです(昨年は中止でしたが)。

 私立の幼稚園・保育園・こども園って意欲的なイベント行うところ、多いですね。先月はパントマイム・清水きよしさんにお供して相模原のこども園に行きました。そのときもカブで。

 で、昭島からの帰りにはいつも、あきる野の温泉に寄ることにしています。「毎年この時期」なんで、露天の温泉に浸かるにはいちばんいい季節です。

 リトルカブで来たのは初めてです。後ろのボックスにオシゴトの衣装とタオル放り込んで「トポポポポ」てのは牧歌的でグーなんですが、うーむ片側2車線の五日市街道とかはチトきついですね。クルマにはどんどん抜いてもらうとしてもタイミングとかがあるからね。結構気をつかいます。

 ヨメと、もしかして娘も近々免許取って乗るやもしれず、で50ccリトルカブなんですが、大型もオフ車も卒業して1台に纏めるならば110のカブがいいですね。今のと同じベージュのがいいなぁ。でもミニマリズム的な楽しみ方としては、やっぱりカブは50ccが原点なのかも。






🏍3輪車

 

 15年前にフロント2輪スクーターの先駆者、ピアジオmp3RL・250を購入しました。これって実に楽しいバイクで、まだチビだった娘のっけてずいぶんあちこち行ったもんです。手放したなかでは唯一の、また乗りたいバイクです。

 mp3で特に記憶に残ることは、「知らないひとから声をかけられることが多かった」です。それもバイクに詳しいひとではなくて、コンビニで会ったおばあちゃんとか、畑のオジちゃんとかですね。
 たしかに「3輪車」ですから、見た目変わってることはたしかなんですが、そのひとたち「シロートさん」(シツレイ!)のセリフは、

 「キレイなバイクですね」

 そうなんです。ボク個人的には、この手の「産業革命モノ」のデザインセンスは、「イタリア人とフランス人には逆立ちしてもかなわない」と思っています。伝統文化のなかには素晴らしいもの世界各地にありますが。
 写真に撮るのがムズカシイです。実物は画像よりもっとゼンゼン魅力的で、曲線美、色彩感覚、バランス感覚それに実際に乗ってみてのライディングプレジャー、これもデザインのうちだと思ってるんですが、スバラシイんです。バイクに全く興味がないおばあちゃんやオジちゃんにも伝わる普遍的なものを持ってるんですね。バアちゃんオジさん乗ってはいないですが。

 シットしますね。分野違うとはいえ、音楽家も「普遍的に伝わること」を模索して日々努力しているわけですから。

 6年、6万キロ超まで乗りました。車体は基本ビクスクですし、45リットルのジビも付けましたから収納スペースは充分。電車苦手なボクが仕事行くのに乗って行くのがほとんどなわけですが、このころ使ってた旧い木管ヘインズの保温・保冷対策してなおかつ本番用の衣装一式積むのも楽勝。でも、なんで乗り換えることになったかといいますと、バイク好きクルマ好きな方々は想像ついていらっしゃるんじゃないかと思うんですが、

 「イタものお約束・トラブル頻発」

 だいたいがね、納車後早々に冷却水漏れ、ナゾのバッテリーあがり連発。前者はエンジンの組立て精度の問題らしく、各部増し締めなんぞでは治らず、(早くも)最終手段、ホルツのクーラント漏れ止め剤でゴーインに解決。後者は、あーだこーだしてもさっぱり原因解らず、途方に暮れて座り込んだときに見えたのは、点灯しっぱなしのトランク照明。そりゃバッテリー上がるわ。スイッチの不良でした。ボッシュなのに(怒)。安く買った平行輸入車で保証ついてなかったんで、自分で直しました。

 夏場には駐輪場の舗装にナゾのオイル染み。でもエンジン、サスのどこ探してもオイルなんぞ漏れてない。外装まで剥がしてやっと発見したのは、

「フットボードの組付けシリコングリス山盛り」

 イタリア人やってくれるなぁ。思わずチカラ抜けるオチですが、これらのオチャメなトラブルを笑い飛ばせなければイタものなんぞには乗れません。
 でもキロ数重ねるにつれトラブルのほうもオチャメなものばかりではなくなってきます。フロントサスのロールロック機構の故障たびたび、それに燃料ポンプの故障もたびたび。燃料ポンプなんか故障したら交換ですから、修理費用もたまったもんじゃありません。で、泣く泣くお別れすることに…


 「添い遂げる」ことは出来ませんでしたが、いままでに乗ったなかでは一番楽しいヤツだったかも知れないです…







2020/06/20
🏍CBX400F

 緊急事態宣言が解除になり、3か月ぶりの出張レッスンに行く途中。

 横浜市瀬谷区の阿久和の県道で、1台のバイクに追いついた。前の信号が赤になって徐々に距離が詰まってくると、どうも1983年くらいのCBX400Fらしい。うーむ確か超人気絶版車ですごい値段するはずだけど… まぁ出会うこともあるかとは思うんですが、さらに接近してわかったのは、後ろ姿から言って、どうもライダーは女性らしい。

 ばくおん系のライダーに人気のCBXではありますが、彼女は正統派ライダー系のウエア。旧めのオートバイ然としたバイクのフォルムによく似合っている。旧車金満シニアライダーのようにブランドが走ってます、みたいなんじゃなくてカジュアルっぽいシックな黒基調の上下。唯一正統派的でないのはスニーカーソックスくらい。で、ボクは次の交差点で右折するので、右折車線に入って並んでみてびっくり!!

 ハタチそこそこ(だと思う)の姫ライダー!彼女はボクとGSを見てフルヘルの中からにっこりと微笑んだ。

 好き好んで旧いバイク、自分より年上のバイクに乗るってことはそうとうな好きモノ、あるいは筋金入りだよねぇ。まぁカレシ、ショップその他のブレーンが付いているとは思うが… バイク好きな若者、ましてや女の子なんてイマドキめったにいないのに… イマドキもっとらくちんに乗れる新車はいくらでもあるのに…

 素直に「カッコいいね」と言うとまたニッコリして、ボクとGSを指差して「カッコいいですね」と返してきた。旧車好きなら、ボクのは彼女の愛車よりもさらに一世代旧いGSだってことも解ってるかな?(ライダーのほうもかなり旧いですが)


 信号が青になって、「気をつけて」とだけ言葉をかけて別れた。なにか、すごくすがすがしい気分になって。まるで片岡義男の世界。

 でも、ひとつだけ心残りがあるんです。

 ボクの愛車は、スズキGS750Gなんだけど、外装はGS1000Sレプリカになってる。GS1000Sは輸出専用で、アメリカでのレース戦績もあって、旧車好きには名車のひとつに数えられている。
 彼女、仲間に「きょうね、GS1000Sのオジさんに会ったの!」って言ってなきゃいいんだけど。なんか騙したみたいで寝覚めが悪い。






2020/01/07
🏍遍歴

 僕はツーリングには行かない。地方でのお仕事に乗っていって帰りに寄り道することはあるけど。バイクは専ら仕事に行く用。今の相棒は昭和魂満載の昭和56年式スズキGS750Gと、まぁ平成生まれですが1997年式ホンダXLR125R。でも別に「絶版車マニア」じゃない。

 娘が生まれたときから、バイクの後ろに乗せて遊びに行く、をやりたくて仕方なかった。娘が小学校に上がってそろそろ出来るかな、というときになってハタと気が付いた。僕は10代後半は神奈川県警を宿敵としていたばくおんライダーだったんですが、最初はCB50JX、そのあとは勝手に引っ張り出した弟所有の大型バイクのモロモロ。つまり自分が持っている2輪の免許は原付だけだったんですね(ごめんなさい時効ということで)。

 娘が小学生になるちょうどそのころ、イタリアのピアジオから3輪スクーター、mp3が発売されたんです。そのころの道交法がこの手の乗り物に対応出来ていなかったこともあって、運転に必要な免許は自動2輪ではなくてクルマの免許。ノーヘルOK(やりませんでしたけど)、購入その日から2人乗りOK。(これらはすべて、その後の道交法改正で2輪と同じ扱いになりましたが) なのでアタマの中で「自動二輪免許取得費用をこっちの購入費用に」っていうワルダクミがムクムクと・・・


 娘乗せるのにそりゃ危険だろ、ってご意見はもちろんあると承知しています。でもそもそも2輪はひとりで乗っていても「いつ死んでもおかしくない」乗り物。100%安全、はアリエナイ。それを理解したうえで、そのリスクと引き換えに得られるものを取るのか、やめるのか。

 mp3は娘と行ったあちこちで、かけがえの無い思い出を作ってくれました。そのひとつ。檜原村に行って道端に留め、小川で川遊びしていると・・・ 向かいの農家のおばあちゃんが枝付きの柿(笑)を片手に「うちでお茶のんでけー」って(笑)。お茶いただいておやきまでご馳走になって。今でも思い出すたびに頬が緩んでしまう。チビ連れてると他人との垣根がぐっと下がるんですね。おばあちゃん、ウチのチビを相手にしたくてしょうがなかったみたいで(笑)。昼間は家族みんな八王子に仕事に行ってしまってひとりでヒマ持て余してるんだって。


 娘も小学校高学年になってくると友達と遊ぶ時間が増えてあまりオヤジは相手にしてもらえなくなり、ピアジオmp3「ぴあちゃん」もイタものらしいトラブル頻発するようになり、そんじゃあ高校時代「3ない運動」のおかげで「免許取れない、なので(公には)乗れない」のウラミが今でも残るナナハンいってみよか、と。「750ライダー早川光CB750でも探してみっか、と。


塗装はヤレてたんでクーリーカラーに塗ってもらいました。

 結局ホンダCBじゃなくて、スズキのGS750Gになってしまいました。この手のものって出会いは縁で、mp3でオシゴト行く途中のバイク屋さんの軒先にうずくまっていたのがコイツ。昭和の大古車は一筋縄ではいかないものですが、ウチに来た後はご近所の、スズキ旧車のエキスパート、モトショップ・ダブルフット 岡社長のおかげですっかり健康なおじいちゃんです。その腕前に惚れ込んだ3型カタナ乗りが日本中から持ち込む岡さんのお店、ダブルフット。その人から先日の車検の際に、「こんなに調子のいいGSは全国でも珍しいですよ」とのオコトバをいただきました。いえいえ岡さん、ひとえに岡さんのおかげです。
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これはヨメのリトルカブ🛵ヨメぜんぜん乗らないんでボクが乗り回してます。

 

















































 

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